今回は、外来害虫のイネミズゾウムシ撃退についてのご紹介です。
これがイネミズゾウムシ。
この時期、田んぼの苗に白い線が見えたら、このイネミズゾウムシが悪戯を始めた証拠。
通常であれば、稲を植えるときにイネミズゾウムシも殺虫する農薬を使用するか、イネミズゾウムシを発見してから殺虫農薬を散布します。
ですが、私が使用するのはこれ。
クーのペットボトルに入っている天ぷら廃油。
こんな天ぷら廃油がイネミズゾウムシに効果があるのか??? と思いますよね。
私も始めは同じ思いでした。
ところが、一昨年に農業雑誌で紹介されていたこの方法を行ってみると、驚きが・・・。
まず、日中に田んぼの水を深水にします。
そして夕方遅めに、キャップに穴を開けたペットボトルに入った天ぷら廃油を田んぼの畦側からポタポタと垂らしていくのです。
ご覧の通り、田んぼの水面には、天ぷら廃油の薄い膜が広がっていきます。
植物性の天ぷら油は無害で、苗に全く影響はありません。
この油は、畦際から6条分ぐらいに油膜を作ります。
そしてイネミズゾウムシは、翌朝に水の中から苗に登ってくるのです。
その時に、水面に浮かんだ油膜がイネミズゾウムシの身体に纏わり付いて窒息死。
こんな単純なことで害虫を退治できるのです。
殺虫農薬を使用続けていると、害虫側も耐性を強めてきます。そうするとさらに農薬を強力にする必要が出るので悪循環。
難しいことを考えず、息の根を止めるとはこのことです。
この方法を発見した人は凄い・・・。尊敬します。
今年も天ぷら廃油でイネミズゾウムシ対策の殺虫農薬とはおさらば。
それから経費的にもとても助かるんですよ。
今年の秋も、安心安全。美味しいお米を収穫できるようにしたいと思います。
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