2024年7月2日火曜日

15年目の節目に命名 四志米コシヒカリ

四志米コシヒカリ ◆◆◆ 志を受け継ぐ米づくり ◆◆◆

先祖代々受け継いだ田んぼで、米づくりを始めて十五年。
無き父から託された想いを胸に、私自身の信念とともに歩んできました。

15年の節目に、我が家の米に愛称を授けました。

「四志米 コシヒカリ」。


この愛称には、四つの志(こころざし)を込めています。
それは、自然と人とが共に生きる、持続可能で美しい米づくり文化と田園文化を守り抜くための決意です。


4つの志(決め事)

【志一】有化共生  ◆◆◆ 土を活かし、科学を学び、命を育む。◆◆◆

化学肥料と農薬の使用を地域JA基準の3分の2以下に抑え、有機肥料を中心に土づくりを行っています。鶏糞・籾殻・米糠を用いた堆肥で微生物が活きる「呼吸する土」を育て、安心・安全、そして旨みのある米づくりを追求しています。



【志二】清流共生   ◆◆◆ 水と生きる水田。◆◆◆

田んぼの取水上流500メートル以内に蛍が生息する環境を育み、その美しい水で稲を育てることで、多様な生き物と共にある田んぼを守ります。
米づくりを始めて五年目に、蛍が戻ってきた夏、涙がこぼれるほどの喜びがありました。



【志三】畦の調和   ◆◆◆ 生態系の循環を信じて。◆◆◆

除草剤に頼らず、畦(あぜ)の生態系を保つことに努めています。
カエルやヘビ、トカゲ、多様な昆虫が暮らす環境を整えることで、害虫増加を減らし、農薬の使用を抑制。
自然の摂理に委ねながら、田んぼの力、自然の力を信じる米づくりを続けています。


【志四】米づくりの技を継ぐ   ◆◆◆ 一貫生産の誇り。◆◆◆

育苗から精米まで、米づくりすべての工程を自らの手で行っています。
農業の効率化に努力しながらも「米」づくり八十八の手間を惜しまず、稲の声を聴き、顔色を見ながら育てています。
受け継がれた米づくりの技と心で、田んぼから食卓までの責任を果たしています。



四志米の愛称は、五穀豊穣、豊年満作、除災招福などを祈願してとりおこなわれる獅子舞文化伝承数日本一富山の獅子舞文化にも重ね合わせています。 年々気候や環境が厳しくなる中、4つの志を持ってこれからも米づくりに努力、挑戦をつづけていきたいと思います。