2018年5月23日水曜日

春の農作業も一段落。

米の漢字はその昔、八十八の手間をかける事から「米」という漢字になったと伝えられています。現代では、機械化も進んで効率化重視となり、作業工程も減りましたが、それでも時間と労力がかかるものです。
なんとか今シーズンの春も農作業が一段落。
これからは田んぼの水管理と雑草対応の日々が続きます。

なんだかんだと作業してました。
播種機を使って苗箱作り。

育苗用のビニールハウスを準備しました。

苗箱をビニールハウス内に運び込み。

コシヒカリが土から出始めるとホッとします。

きれいな緑。成長中のコシヒカリの苗。

苗踏みをして腰の強い苗に育てます。

田植え前の代かき作業。

田んぼが水鏡状態となる田植え前の景色。

田植機でコシヒカリの苗を田んぼに植え付けます。

今年も無事に田植え終了。

収穫の秋まで天候に恵まれますように・・・。

2018年5月3日木曜日

チャレンジ! 畦の水漏れ防止作業。

毎年疑問に思っていた農作業の一つ、田んぼの畦整備。
トラクターの畦塗り機を使用する場合、3月上旬から中旬に行う作業です。
しかし、毎回思うのが、せっかく畦塗り機で畦の整備をしても、代かきをするために田んぼへ入水すると発生する隣の田んぼへの水漏れ・・・。

畦塗り機を使用しない田んぼの畦では、この通り。
原因は、モグラとネズミが畦の中に穴を掘るから・・・。
そこで通常は、畦塗り機を使用して水漏れ対策をします。
ところが。。。

ご覧の通り、畦塗り機で畦を整えるのですが、1ヶ月ほどすると畦には大きなひび割れ、さらには、モグラやネズミが通る穴が数多く発生します。
せっかく費用をかけて畦を整えても目的の水漏れが防げません。

何とかならないものかと考えていたら、ちょっとチャレンジしてみたいアイディアが。
それは・・・。
毎年秋に行う田んぼの排水路を作るための溝切り機を畦修理に使ってみること。


本来の使用方法は、トラクターロータリー後方中央に取り付けて排水路の溝を切るのですが、あえて片側端に設置し、畦に溝切り機を強く押し当てることで畦の水漏れを止めることができるのではないかと思い、使用目的外でチャレンジをしてみました。
トラクター片側の前輪と後輪を畦に押し当て走行、その後ロータリーで畦フチと田んぼの底を削ります。その後から溝切り機で土を畦の側面に塗るように走らせてみました。
その結果。田んぼの水漏れが無くなりました。(ばんざーい! 大成功。)

思い返してみると、一昔前の畦塗り作業って荒代かきや代かきの時に平鍬を使って土を畦に塗り込んでいたものです。
ところが、今は、畦塗り機が使用できる田んぼに水を入れる前の時期に畦塗りというか、畦作りを行うこととなり、いざ水田本番の水を入れた時には、水が漏れてしまう。
これでは、高額な畦塗り機を購入しても目的と結果がつながらない。。。

今回、突然思いついた溝切り機の目的外使用。
我ながらいいアイディアだったと思いました。
お米作りは、水管理がとても重要です。だから田んぼの水漏れは厳禁。
かといって、そのための機械投資は抑えたいし、作業効率も高めたい。

我ながら今回のアイディアは、満足のいくものでした。
これからも工夫を重ねて美味しいお米作りをしていきたいと思います。