2013年12月16日月曜日

コメ農家として残念無念、なんだかな~。 の巻!

今シーズンの農作業も終了して、あとは納屋の片付けぐらいになりました。
とは言っても、大がかりな事ではなく、冬に使用する除雪機を出し入れしやすくするための配置変更程度です。

さて、久しぶりのブログ書き込みとなりましたが、その内容はとても残念な内容です。
先日、チョットした買い物が必要となり、あまり利用する機会の無かった地元のドラッグストアーへ。
道路沿いに立ててあったのぼりに、本日ポイント3倍!となっていたのが入店のきっかけとなりました。入ってビックリ、まぁーいろんな商品が売られていること・・・。もはや薬屋さんではない感じ。
品揃えが気になったので買い物ついでに店内をうろちょろと見物。

その時でした。へーっ。お米まで販売しているんだ。

と、お米コーナーの陳列棚を見た瞬間。 衝撃的なものが目に飛び込んできました。
一瞬、目を疑い価格を確認。 特売品・・・。
それにしても農家の私としては、販売されているお米を見てガッカリ。
写真の商品がガッカリの原因なのですが、私からすると新米と表示されていますが、どう見ても白く濁り、砕けた米粒が混ざっているとしか思えない商品。
その他に陳列されているお米はというと、、、問題無い感じ・・・。

どこが生産しているのか、裏面の表示を確認すると他県の業者。

いったい何が起こっているんだろうと思いました。
コメ農家であれば、これがどんな米なのか大方わかると思いますが、街の方々には、理解できないかもしれません。私たち農家からすると、これは「くず米」を混ぜいいるとしか思えないのです。
推測するに、特売をするためにくず米を混ぜて販売しているのだと思います。

今では、街でもあちこちに見かけるようになったコイン精米器や家庭用精米器で玄米を精米すると下の様なお米に仕上がります。そんなに白濁した米や小さかったり砕けていたりする米が混ざることはありません。それこそ、上のような写真の米にする事の方が普通ではできないのです。


利益第一主義がこのような状況を生み出しているのだと思います。安く購入したい消費者のために工夫をしていると理由付けされるかもしれませんが、価格的には農家が出荷する価格よりもはるかに高く、同じく陳列されているブランド米より心持ち安い程度。
これは、大きな利益が出る商品になっているというのは、私の本業の経験からも明らかです。

米生産者の私たちは、残念無念で終わりますが、これを食べておられる消費者の事を思うと辛くなってきます。販売店を信じて、これが新米の味と思っておられるはず。
昨今の食材偽装問題が脳裏に甦ります。

美味しいお米を食べてもらいたいと、汗まみれ、泥まみれになりながら頑張っている農家。
その気持は、流通の段階で薄れ、消費者の方々の口に入るときには、利益追求の欲深い香りが立ち上るご飯に変わっているのかと思うと、ただただ切なく悲しい気持になるばかり。

消費者の皆さんには、美味しいお米の状態や味をできるだけ知っていただきたいと心から願うばかりです。