2013年4月30日火曜日

種もみの播種作業。

ゴールデンウィークは、農家にとって作業の期間です。
遊びに行きたーい、と思う気持を抑えて家族やご近所の農家と協力しながらの作業です。

27日の土曜日は、あいにくの雨。さらに気温も低めだったのですが、今回の作業はビニールハウス内での播種作業。先日から芽出しをしていたコシヒカリの種もみも、ちょろんと芽を出してくれたのでいざ種まきです。

芽出しは、播種機の作業をスムーズにするために、芽が出すぎてはいけません。
芽が長くなってしまうと、機械のローラーに引っ掛かってしまい、育苗箱に芽出しした種もみが均等に落ちなくなってしまうのです。今年も芽出しはまずまずと言ったところかな。


水切りをしておいた種もみは、むしろにいったん広げてもう少しだけ乾かします。
種もみが、少しサラサラっとしたところで、運転準備をした播種機に床土と種もみをセットして作業開始です。
 

ハウス内に積み重ねておいた床土入り育苗箱を播種機に入れていきます。
コンベアー方式で、送り込むとまずは最初に水かけ。
育苗箱の床土にタップリと水を含ませた後に、種もみを均等にまいていきます。


近年は、元気でたくましい苗に育てるために種もみは粗く播くようにしています。
ビッシリと詰めて播くと苗がヒョロヒョロに育つので、播種機を荒播き用にセッティング。
育苗箱は、次の工程の床土がけに移っていきます。


種もみの上に布団を掛けるように床土を落としていき、最後にブラシとヘラが土を均等にしていきます。昔はこの作業をすべて手作業で行っていたそうです。文明の利器に感謝。


流れ作業で育苗箱が、どんどん仕上がって行きます。種もみが入った育苗箱は、ハウスの奥の方から順番に並べていきます。


黒い防草シートの上に、並べます。真ん中は通路として使うので、二箱分程度のスペースを確保。


すべての育苗箱を並べ終えた後、最後に育苗用の保温シートをかけます。
このシート、育苗箱の乾燥を防止しながら直射日光を反射して、高温になりすぎないようにしてくれる優れもの。
後は、土から元気な芽が出てくるのをジーッと待つだけ。

ゴールデンウィークの後半は、天気が良くなる予報なので、期間中に芽が出てくるはず。
今からホント楽しみです。

2013年4月26日金曜日

種もみの芽出しが完了。

ビニールハウスの中で種もみの芽出しをしていましたが、今日で完了。明日の土曜日は、いよいよ育苗箱への播種作業となります。
古い水を排水して、新しい水でかるく浸した後、種もみを水槽から出して、明日まで水切りをします。
一升瓶を入れる箱の上に板を渡して、その上にスダレを敷きます。
その上に芽出しを終えた種もみを水切りしやすいように並べて置いていきます。
明日の朝まで、この状態にしておけば、ほぼ水切りは完了。
播種用の機械でスムーズに作業ができるはず。
このコシヒカリの種もみが、今年の秋にはワッサと穂を付けた稲に成長してくれることをこころから願います。

これから毎日のように、生育の変化や米作り作業の様子をブログでお伝えしていきたいと思います。お楽しみに~。(^_^)/~

2013年4月24日水曜日

段取り八部、仕事二分。

昨日、種もみがググーッと膨らみはじめて種もみのいくつかに発芽が見られたので、次の播種作業のため、日が暮れてからとはなりましたが床土を入れた育苗箱と播種機をハウス内に移動。
暗がりの中で作業していたので、今朝気になって確認へ。
ちゃんと積まれてるやん。 ほっと一安心。
左に積み上がっているのが、納屋から一輪車で黙々と運び込んだ炭入り床土の入った育苗箱。 最初っからここに積んでおけば良いのに・・・。という人もいるのですが、ハウス内は湿度が高くて、種を播く前にカビが発生する場合があるため、ハウス内に長期間放置することは厳禁なんです。
左の機械が、播種機。
どんな作業をするかというと、育苗箱を送り込むと発芽した種が播かれていき、その後から再度、燻炭入り床土を薄くかけていきます。そして、最後に水がシャワーのようにかけられて育苗箱の完成。
その後は、ハウスの奥から順番に並べていくのです。

これで、いつ発芽しても大丈夫。
段取り八部、仕事二分をもっとうに、この後も野良仕事を頑張りたいと思います。

2013年4月23日火曜日

おぉ~っ! 鳩胸みたいに膨らんだ。

久しぶりに快晴の朝を迎えて、気分良く種もみちゃんの所へ・・・。
さーてと、種もみちゃん達の様子はどんなもんかなと浴槽をのぞき込んでみると。
おぉ~っ! 鳩胸みたいに膨らんだ種もみから、ピョコンと芽を出し始めているではないですか。
週末から、あんなに冷え込んだにもかかわらず、たくましく発芽し始めてます。
今日は、気温も上がりビニールハウス内と浴槽水温も上がるはずなので、発芽も進むはず。
いよいよ今週中頃に種まき作業をする時期に来てるみたいです。
次の作業工程の準備をしなくては。。。
今朝も、新しい水に入れ替えて、種もみに新鮮な水分と酸素を与えておきます。
今日の夕方に再度状態を見た上で、次のスケジュールを決めていきたいと思います。

2013年4月22日月曜日

4月も後半なのに霜が・・・。

昨日も春とは思えないほどの冷たい雨の一日でしたが、週はじめの今朝は、さらに冷え込んで霜が降りる始末。
どうなってるんですかね、今年の春は。( ̄▽ ̄;)!!
ビニールハウスの隣で栽培しているニンニクの葉には、露が凍って付いてました。
朝5時に目がさめて、いつものようにビニールハウスへ種もみの様子を確認。
やっぱり温度、水温共に低い。どうしよう。また、水を入れ替えるか・・・。

今日は、放射冷却現象なので、しばらくすると気温が上がると見て、水槽はそのままとしました。
案の定、10時頃にはハウス内は30℃を越え、水温も急上昇。
こんなに温度変化があると、種もみに悪影響が出ていないか心配だったのですが、水槽内の種もみは、プックラと膨らんで、いよいよ芽を出し始めているものも何粒か確認できました。
寒さのために発芽が遅れ気味とはいうものの、種もみはしっかりと成長しているようです。

芽出し作業も2,3日ぐらいで完了しそうです。
次は、種まき作業に向けて準備をしなければ・・・。o(*⌒O⌒)bふぁいとっ!

2013年4月21日日曜日

じぇじぇじぇ~っ ☆<( ̄□ ̄;)>☆

今朝、布団の中なのに、なんだか背中が寒くなって目がさめました。
日曜日なのに・・・。 もっとゆっくりとしたいのに・・・。
仕方ないので早めの起床。

ふと部屋の温度計を見ると、え~っ! 8℃。
室内でこの温度と言うことは。 
慌ててビニールハウス内の種もみの所へ行って浴槽の水温を確認。 一瞬目を疑いました。
NHKの朝ドラ「あまちゃん」ふうで表現すると・・・。

じぇじぇじぇ~っ。☆<( ̄□ ̄;)>☆

なんと10℃を下回っている。おまけにハウス内の温度も6℃しかない。
4月の後半だというのに何じゃこりゃ。

慌てて冷たくなっている浴槽の水を排水して、水温14℃の井戸水に入れ替えました。
この時期に水温が下がっては、種もみの発芽がかなり遅れるので、それだけは避けないといけません。
それにしても昨年は、水温が高めに推移して水温を下げることに手間をかけましたが、今年は水温を上げることに気を配らなくてはいけないとは。
近年は、本当に気候が安定していないので農家泣かせです。
高温被害を想定してスケジュール立てしているのに、予定とは違って寒いシーズンにならないように願いたいものです。

2013年4月20日土曜日

天気が悪いとぼやきたくなるんだよねー。

土曜のつぶやき。

そうそう。種もみの水を入れ替えたんだよねー。
寒い日が続いてるんで、発芽が遅れてんだよねー。

転作田の麦の色が濃くなったよなー。
寒い日が続いてるんで、発育が遅れてんだよねー。

結局、農業は天候次第なんだよねー。

今朝も早くから荒起こし。 空模様が気になる土曜日です。

今朝も荒起こし作業。
今日は、夕方から雨模様になるとの予報を確認したので、早起きをして田んぼへ出ました。
せっかくの週末が、雨で台無しになっては困ります。
農業は、ホントにお天道様の顔色を伺いながらの仕事だと思います。

さて。トラクターの音が響き渡れば、どこからともなく常連の方々がご来場。
そうです。野鳥さん達です。
いつものように、カラス、サギ、スズメ。
今日は、モズにシジュウカラもご来場されて、朝食タイム。
トラクターは、食事を与えてくれる生き物だと思っているんでしょうかね。
もう少し暖かく、時間も早いと野鳥は群れをなしてやって来ます。
今年の春は寒いせいか、いつもより野鳥の数も少なめ。

まっ。一人黙々とトラクターを運転している時に、鳥たちが周りにいると孤独感が無くて良いんですよね。
約1時間程度でご覧の通りの状態にします。
荒起こしのポイントは・・・。
・土に空気を入れること。
・雑草を土の中に鋤込むこと。
・田面を均一にすること。
トラクターの取扱にも慣れ、各田んぼの特性もつかめてきたおかげで、まわりの方からも褒めていただけるようになってきました。
特に、雑草の鋤込みタイミングと田面の均一化は、後々の作業に大きく影響してきます。
キレイで丁寧な農作業を心がけて行きたいと思います。

今年も美味しいお米が収穫できますように。 (○ `人´ ○) タノンマスー!

荒起こし作業初日

週末に向かってますます農作業が本格化する時期。
昨日は、会社の仕事をお昼ご飯も食べずに前倒しして済ませて、午後3時からお百姓さんへ変身。
まずは田んぼのフェラーリ、トラクターを引っ張り出して荒起こし作業です。
最初にロータリーの刃を一本一本、緩みがないか手で確認。
一本の緩みもなくトラクターの調子は絶好調!
田んぼの四隅を予備起こししたら本格的に作業を始めます。
程なくするとご来場されるのが、野鳥たち。
最初はカラス。そしてサギにモズ。スズメもやって来ます。
彼らは、トラクターの爆音をものともせずに知らん顔で餌となるミミズやカエルを見つけては御食事。
野鳥の中でも特にカラスは賢さが一段階上。
なにしろトラクターが荒起こしすると、まずトラクターの後をついてきます。
そして、土から掘り出されたカエルやミミズを間髪入れず見つけては補食。 いやはやお見事。
さらに、野ねずみがビックリして田んぼを走り出したと思ったら、超低空飛行で追いかけてあっという間に捕まえてしまいます。
日ごろは、どうも好かないカラスですが、この時ばかりは、ネズミ退治をしてくれる農家の助っ人になり感謝感激です。
荒起こしをしていると感じるのが、土の状態です。
トラクターのローターにかかる負荷や土の色、土の崩れ方などで今シーズンの土がどのようになっているかが何となく分かるようになってきました。
3年前から発酵鶏糞を秋に投入するようになってから、明らかに土の状態が変わりました。
土の変化は、土に生きる生き物にも変化が見られます。

目に見えない微生物は分かりませんが、ミミズをはじめとするカエルなどの小動物が明らかに増えています。そのため荒起こしした後に出てくる小動物が、今度は野鳥を引き寄せます。
これから暖かくなり、ますます小動物が活発に行動し始めます。

小動物が住みやすい土こそ、農作物も良い土。

今年も農薬、化学肥料を減らし、自然に近い状態に土を育てるべく、手間暇をかけたいと思います。

2013年4月17日水曜日

水の入れ替え日

今年の春は、寒かったり、暑かったりとジェットコースターの様な気温変化の毎日。
朝と昼で20℃近くも温度差があっては、人間様も体調を崩してしまいます。

ましてや芽出しをしている最中の種もみには、この温度変化はきつい。水温を安定させるのが困難なので、家族の誰かが頻繁にビニールハウス内の室温と水温をチェックしなくてはいけません。
ビニールハウスの窓を開閉して、できるだけ適温になるようにハウス内の温度を調整します。


さて、本日は水の入れ替え日。
2日に一度、新鮮な水に入れ替えながら発芽を促します。



古い水をすべて排水した後、できるだけ酸素を含ませるように勢いよく水を水槽に入れていきます。この作業を約5回程度行うと、鳩胸のようにプックラとふくらんだ種もみとなっていきます。

芽が出すぎてもダメ。 芽が出ないのはもっとダメ。

お天気が命の米作り。本当に天候が安定して欲しいと切に願う今日この頃です。

2013年4月15日月曜日

天候回復。 怒濤の農作業。

先週末から怒濤の農作業。 朝一番に空模様を確認しながら、やらなくてはいけないことをやる。
それにしても、この春は、強風の日が続いて農作業がやりにくい。困ったもんです。

まず週末に行ったのが、苗箱の消毒作業。
前日の夜に納屋の2階から苗箱を下ろして事前準備。廃棄されていた浴槽を利用しての消毒作業を行います。苗箱は洗浄して片付けてはあるものの、雑菌が付着していれば、育苗期に病気になったりするので、育苗箱専用の消毒剤でしっかりと殺菌します。
育苗箱の消毒が終わったら、今度はビニールハウス内に敷く防草シートの消毒。
こちらも消毒液の入った浴槽でしっかりと殺菌した後に防草シートを敷いていきます。
この防草シートを敷かないと、あっという間に草だらけになってしまいます。
これで太陽光を遮断して、雑草に光を与えないようにするのです。
まわりでは、除草剤を使用しますが、我が家は除草剤を使用しない方法を考え、ひと手間かかりますが、安全なお米作りを目指しています。

さて。日曜日は快晴。
春の農作業最初の大仕事は、育苗箱の床土入れ作業です。
家族総出で育苗箱1枚1枚に燻炭入り床土を入れては、均一にしていきます。
天候に恵まれた日曜日の午前中は、床土入れ作業で終了。
無事に育苗箱の準備が完了しました。

昼食を取り終えてからしばらく休憩していると、田んぼからトラクターの音が。
減反で転作する田んぼに大豆を栽培するための額縁と言われる溝を立てるためのトラクターでした。
田んぼのまわりに深い溝を立てることのできる専用アタッチメントを取り付けて溝を立てていきます。溝を立てておかないと、大豆の栽培に大切な排水ができないので、まずは額縁作りです。
トラクターでの額縁作り作業が終わった後は、いよいよ重労働の排水溝の連結作業です。
トラクターで溝立てをしても、角地部分には約3メートルほど溝立てできない部分が残ってしまうので、この部分は、すべて人力作業です。スコップを手に、もくもくと溝立てを行います。
筋肉はぴくぴく。体中から噴き出す汗。 この作業も大変なんだな。

気づけば、夕方。
今朝の筋肉痛は、この作業がほとんどの原因。
機械化は進んで効率は上がっているものの、まだまだ人の手で仕上げが必要です。

美味しいお米作りのために、今年も身体にムチを入れながら頑張らなくては・・・。

2013年4月8日月曜日

無傷とはいかなかった・・・。

春の爆弾低気圧が過ぎ去った朝は、信じられないような爽やかな朝。
久しぶりに大きく深呼吸をして気分も良くなり、まずは家のまわりの点検。

よしよし。無事被害も出ていないことを確認。

ところが、ビニールハウスを見に行くと・・・。  
ガビーン!щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!

ビニールハウスの左側スカート部分に裂けた後が。
やっぱり無傷とはいかなかったようで、80センチほど破れていました。
昨日、何度も暴風の中、様子を見に来ていたときは大丈夫だったけれど、夜に力尽きたのねビニールハウスちゃん。

しかたない、ビニールが乾燥したらテープで補修作業です。
昨年の爆弾低気圧の際は、天井部分が大きく破れて補修不可能でしたが、今回の程度なら何とかなりそうです。

それにしても、これから毎年のように爆弾低気圧が襲ってくるのかと思うとイヤになってしまいます。
せっかく気分の良い朝を迎えたのに、残念。 気分を切り替えてガンバろーっと!

2013年4月2日火曜日

成長、順調。ニンニク君たち。

3年前から自家消費用でつくっているニンニク。
昨年秋に植えてから、一冬を超して現在もスクスクと成長中。
緑の色も濃くなってきました。
このニンニクは、6月頃に収穫の予定です。
昨年までは、防草用の黒いビーニール。マルチといいますが、これを使っていなかったので、春から収穫するまでの間、雑草とのバトルを繰り返していました。
雑草を取らないと土の養分を雑草が吸い取ってしまうためにニンニクの成長によくありません。
かといって、除草剤は絶対に使用したくないので、除草は手作業でした。

考えたらよくもまぁ、面倒なことをしていたもんです。

今シーズンは、マルチを使用しているので楽ちんだこと。
ゴールデンウィークの頃に、もう一度、発酵鶏糞を追肥して品質のいいニンニクを収穫したいと思います。