2012年11月15日木曜日

溝立てしておいて良かった。

今年は収穫を終えるまで、比較的に晴れに恵まれていたと感じるシーズンでした。 夏は暑すぎましたが・・・。

ところが11月に入ったとたんに雨模様や気温がグングン下がり、近ごろはずーっと強い風と豪雨が続いている毎日です。 昨日は落雷で地元の民家で火災が発生するなど、かなり天候が荒れています。

こうなると周辺の田んぼは水浸しの池のような状態になってしまっています。 わが家といえば、米の収穫後に排水用の溝立てをしたため排水はバッチリ。
田んぼが池のようになる事はありません。

私たちの地域では、排水管理をしておかないと翌年の田んぼが所々で深くなり、均一な水田にならず、稲の発育にムラが出たりするので面倒でも溝立てをしています。
先日から、近年にない豪雨が発生すると溝立て効果がハッキリ出てしまいます。

美味しい米作りは、土作りから・・・。 天気になったら溝のメインテナンスもしなくては。

2012年10月29日月曜日

おつかれさん 疲れを癒してくだされ

週末の土曜日。 ありがたいほどの快晴に恵まれて気合い十分・・・。
今シーズン最後のトラクター作業となる秋起こし後の溝立て作業となりました。
富山県は、雪国なので春までに雨と雪が多くなります。
溝立てをしておかないと、排水性の悪い田んぼでは、来春の作業性が悪くなってしまいます。
要するに田んぼの土の乾きが悪くなるので、秋の内に溝を立てて恒に排水出来るようにするわけです。 以前、試験的に1枚の田んぼで冬水田んぼにチャレンジしたのですが、わが家の地域ではベストでない事が解ったので今シーズンは実施しません。

まず最初の作業は、トラクターに溝立て用アタッチメントの取り付け。
V字型のアタッチメントをロータリーの後ろに付けて、田んぼに溝を立てていきます。
結構重量があり、取り付けは腰に気をつけながら行ってます。 トラクターについてはロータリー側の微調整を行ってから作業に入らないと満足のいく溝が出来ません。 作業は豪快なのに結構繊細な部分があります。

田んぼ1枚あたりの作業時間は、30分ぐらい。 う~む。我ながらいい溝が立てられたと自画自賛。 ただし、トラクターで作業をした後に溝と溝を連結させなくてはいけないのですが、これは手作業となり、これがきついのです。(T_T)

夕暮れ時までに、トラクターでの作業は終了。 翌日の日曜日、雨の降る中に高圧洗浄機でトラクターの汚れをすべて落として全作業を終了しました。

トラクターちゃん、今年も頑張ってくれました。来年までゆっくりと疲れを癒してくだされ。

2012年10月24日水曜日

自家用菜園で作っているニンニク

毎年、お米の収穫後に自家用菜園で作っているニンニクが、一斉に芽を出し、成長し始めました。

健康のためにと、毎晩ニンニクひとかけら分を電子レンジで1分40秒皮ごとチン!
ホクホクの状態にしてお味噌や粗塩。時には醤油を付けて食べてます。

完全無農薬の有機栽培なので安心。 はじめは家族も臭いのことを心配しましたが、夕食の時だけレンジでチンしたひとかけらを食べても翌日臭いは全くありません。 ただし、朝一のおトイレだけは少し臭いますけど・・・。( ̄▽ ̄;)!!

でも、さすがはニンニク。 人間ドックの結果にもデーターとして現れてくるので、身近な食の健康として続けていきたいと思っています。

今年もググーンとのび始めたニンニク達。 来年の6月頃まで元気に育ってくれよ。

2012年10月22日月曜日

この季節は主に土作り作業

何だかんだ言って慌ただしかった週末。 それは、来年の農作業準備のため。。。
この季節は主に土作り作業となります。
最初に行うのは、トラクターのアタッチメント交換。 耕起用のロータリーを外して肥料を播くためのアタッチメントを取り付けます。 木曜日に会社の仕事を早めに切り上げて、何だかんだで30分。 作業に入ったのは夕方4時30分頃となり外の空気は肌寒い時間。

肥料として播いているのは、発酵鶏糞です。田んぼ10アールあたり80㎏を播いていきます。
この発酵鶏糞が、有機栽培のメイン資材の一つ。これがお米の美味しさを高めてくれる大切な肥料です。
軽トラックから15㎏入りの発酵鶏糞を移し入れるんですが、結構重労働で汗をかきます。 肌寒いことも忘れ、いつの間にやら鶏糞の粉まみれ。 作業が終わったのはどっぷりと日が暮れて暗くなった夜6時30分。 週末は、発酵鶏糞を播いた田んぼの秋起こしとなるのです。

金曜日。朝一番で注文いただいたお米の配達。 今シーズンの注文品のお届けは、ほぼ終了となりました。
お米を購入いただいた皆さんには、感謝の一言です。ありがとうございました。
美味しいとのお声の他に、お礼にと地元のスイーツや特産品を贈っていただいた方までいて、本当にお米を作っていて良かったと思う瞬間でした。
土曜の朝。晴天に恵まれて秋起こし作業の開始。 肥料を播くためのアタッチメントを再度、耕起用のロータリーに換え、まずはロータリー刃の緩みがないか点検です。
緩みもないことを確認したら、いざ田んぼへ・・・。

気温も高く、秋起こし作業をしていても気持ちいい日となりました。
作業をしていて嬉しかったのが、赤とんぼの乱舞。 数年前から農薬の関係で、地域から激減していた赤とんぼがようやく復活。 子供の頃に網を持ってトンボ捕りをしていたぐらいの数が飛び回ってくれました。 雄と雌が繋がってペアリングしながら飛んでいる風景を見ると、来年も今年以上に飛び回ってくれるのではないかと今から楽しみです。

有機栽培を増やし、農薬の使用を減らす。 これだけでも生き物たちが帰ってきてくれる。
さらに、美味しくて安全な農作物が収穫できる。 

これぞ、喜びの一石二鳥だな。

2012年10月16日火曜日

アオサギさんではありませんか。

出先から帰ってきたら田んぼにお客様。 
おやまぁ、アオサギさんではありませんか。

周辺の田んぼには、毎年アオサギ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギの4種類が飛来しています。
彼らの目的は、お食事なんです。 シーズンを通して小魚や両生類、昆虫など食べてる姿をよく見ます。

トラクターで土を耕すと、どこからともなく現れて土の中に潜んでいたカエルやミミズなどを上手に見つけては食べていきます。 トラクターの爆音など全く気にもしません。
彼らにするとトラクターが来れば食事にありつけると思っているようです。田んぼは彼らの御食事処なんですね。

自然界の生き物は、とても正直。 食事に飛来する田んぼは、餌が豊富な田んぼを選んできます。
有機栽培を行い、農薬使用を控えている田んぼには、小動物が多いので大型の動物が自然と集まります。 本来の田園地帯の姿に戻すよう、これからも彼らと共に共生できる農業をおこなっていきたいと思っています。

2012年10月15日月曜日

始まりだした25年度の農作業

お米の収穫から後片付けも終え、少々のんびりとした時間を過ごしていましたが、先週末から、いよいよ平成25年の農作業準備に入り始めました。

最初の大がかりな仕事は、転作田の作業。
国の政策で行っている米の代わりに作る農作物が、わが家では小麦と大豆。
大豆は、来年の春に作業となりますが、小麦は越冬しますから今の時期に作業を始めます。

先日、田んぼの額縁づくり(排水溝)を行ったのは小麦畑の準備でした。
日曜日の午前中に、小麦を植え付ける専用のアタッチメントを装着した営農組合のトラクターがやって来て、一気に作業を行います。

専用トラクターの作業風景

2時間程度で作業が終了して、刈り取り後の田んぼが、写真の様に様変わり・・・。

ここまでの作業は、ある意味機械任せで、どちらかというと楽なのです。 が! この後に待ち構えているのが、土との格闘。 田んぼの中にいくつもの溝が出来ていると思いますが、溝と溝がつながる部分は、現在のところ土の壁が出来ていて、連結されていません。

この溝も排水のための溝なので、連結を必要とします。 ということで、後日連結作業が待ち構えているのです。(´_`。)グスン  まーた、足腰の筋肉痛に悩ませられるんだろうな。
とにかく、いよいよ始まった25年に向けての農作業。 今年の秋も土作りから丁寧に始めていきたいと思っています。

2012年10月11日木曜日

ついにご対面。

雨上がりの朝。 いつものように散歩をかねて庭のまわりと田んぼの見回りをしていたら。。。
敷地の隅にある薪置き場になにやら気配が・・・???
まだ眠気の残る目をこすりながら、気配がしたところをじ~っと見てみると。

ついにご対面。 最近見かけるようになった イタチ。


体調30センチぐらいでしょうか、全身が茶色で顔を見ると一瞬、レッサーパンダみたいな感じもします。 コチラのことも気づいているらしく、1分ほど私の動きを観察している感じ。 携帯カメラをイタチに向けていつでもシャッターを切れる状態にしていたら・・・。

すくっと薪置き場から出てきました。 まだこっちを観察してるな。

危険がないと思ったのか、その後、そそくさと庭の中へ入っていきました。
動きを見ているだけで、すばしっこさや賢さがわかるイタチ。 畑のモグラや野ねずみを補食しているだけなら良いのですが、冬場の餌が無くなった時に、悪戯などしないようにと願うばかり。

それにしても、ここ数年の農業方法を有機農法に変更している結果なのか、本当に生き物の変化を感じます。 子供の頃に見ていた生き物が、ここに来てドンドン帰ってきているという実感。

自然とバランス良く共生できるように、これからも努力していきたいと思います。
今後、どのような生き物に出会えるか、とても楽しみです。

2012年10月9日火曜日

慌ただしくなっている周辺の田んぼ。

週明けの好天。 来年の作付け準備が、各田んぼで始まりました。
麦栽培の額縁作り。 米栽培の肥料播き。 排水管理の溝立てと、用途に合わせたアタッチメントを装着したトラクターが行き交い始めています。

わが家と言えば、今週末に水田を計画している田んぼの秋起こしと有機肥料散布。その後は、排水管理の溝立て作業の予定です。

天候の状況を見ながらなので、予定が変更になるかも知れません。
できることなら大雨が降りませんように。

連休最終日は、充実の1日でした。

連休の最終日。 朝からここち良い日になり、今まで遅れ遅れになっていた作業を一気に片付ける一日となりました。
朝一番の作業が、天日干しできていなかった籾殻燻炭を外に出して天日乾燥。
今年の畑作りに使用したり、来年栽培するコシヒカリの苗作りに使います。
表面が乾いたら、時々スコップで混ぜ合わせながら乾燥させていきます。

お昼過ぎまで行ったのは、ニンニクの植え付け作業。 以前に終えておいた畑の畝に、用意しておいたニンニクを一つずつ植え込んでいきます。
ニンニクは、健康に良いので4年ほど前から自家消費用として栽培しています。なにしろスーパーなどで買うと中国産は別として、国産のニンニクはとても高い。。。 調べてみると保存も利くし、それなら畑で作ってしまえ! と、なったわけです。 自分で無農薬栽培していますから、安心して食べてます。
さて。昼食を食べた後、わが家の田んぼに一台のトラクターが・・・。
地元営農のトラクターが早くも来年の転作田のために額縁づくりをし始めてました。
来年の転作作物は、小麦と大豆です。
その小麦を栽培する田んぼの畦まわり周辺に深い溝(額縁)を掘っていきます。
小麦は、湿った土を嫌います。そこで水はけを良くするように水路を作って、素早く排水させるようにします。 だだ、トラクターでは田んぼの角の部分を溝立てできないので、この部分を手作業で直結させなくてはいけません。

この作業が きつ~ぃ!

3枚の田んぼで溝立て作業を完成すると腕と足腰はパンパン。
土建業で働いておられる方のことを尊敬してしまう瞬間です。
排水口部分に直結させたとたん、たまっていた水は、一気に排水口から流れ出します。
排水状況を確認して作業は終了~っ。 お疲れさん!


最後は、天日干ししておいた籾殻燻炭の片付けです。 
通気性の良い袋に入れて来年のなえづくりの時まで出番待ちとなります。

連休最終日。充実の作業日で終了したのでした。

2012年10月7日日曜日

ブログ更新 「新米コシヒカリで焼きおにぎり」

連休2日目。一週間前の週間予報では、ず~っと晴れのはずだったのが、初日は曇り、そしてその夜は、この秋最強のゲリラ豪雨。2日目は、あきらめの雨ということで、予定していた作業は、ほとんどできずに終了。 

はぁ~っ (´∞` ) ハァー ため息しか出ない。

そんなこと言っていても仕方がないので、屋内作業に切り替えてまずは、お米を契約いただいた方々に出荷準備と配達。

昨年より地元のギフト店が、ぜひ販売させて欲しいとのことで、お取引をスタートしました。
購入いただいたお客様の評判が良いとのことで今年も提供させていただいています。

米作りをする者としては、美味しいと言っていただけることが、何よりのご褒美。






配達が終われば、次は発送用の精米作業。
玄米を精米するとツヤツヤ、ピッカピカのお米になります。
精米直後のお米は摩擦でホッコリと熱を持っています。その時に香る何ともいえない甘い香りが幼い頃から大好きな私。

今の小さい子供達に、お米の甘い香りを知ってもらいたいと思う瞬間です。







さて。今日、わたし的に最大のイベントが、新米で作ったご飯を焼きおにぎりして食べたこと。

チョットこだわりで炭火であぶりました。
ホクホクに焼き上がった焼きおにぎりを口に運べば・・・。
なーんも言うことありましぇーん。

うまい! 美味い! うま~い。

みりん醤油の香ばしい香り。
新米コシヒカリの甘さ。

口の中が幸せ満タンです。


さて。明日は、県外の方々に新米の発送作業。袋詰めから、箱詰めなどなど。
美味しいと言ってもらえるか。 楽しみやら、不安やら。 お届け先で美味しく食べてもらってね。
 
コシヒカリちゃん!

2012年10月1日月曜日

後片付けも、ほぼ完了。

台風直撃を受けた日本列島。 富山はというと・・・、思ったほどの被害は受けていない気がします。 朝、家のまわりを点検しましたが、庭木の落ち葉が散乱している程度で、安堵。
被害のあった地域の方には、お見舞いを申し上げたいと思います。

さて。先週の金曜と土曜日は、台風が直撃すると言うことで、収穫作業の片付けを大急ぎで行いました。 金曜日は、仕事を終えて夕方から籾摺り機の清掃と整備を完了。屋内農機の片付けを完了させました。


土曜日。台風接近の中、天気は朝から快晴。天気も味方に付いてくれたか・・・。

まずはじめに大量の籾殻を田んぼへ散布する作業。
前回と同様、トラクターの後ろに大きな袋を3つ付けて、15往復ほどします。
まき散らす時は、体力消耗。 腕がパンパンになってくるのと、握力が入らなくなってきます。

籾殻散布作業が完了すれば、引き続き籾殻燻炭づくり。専用の煙突を立ててそのまわりに籾殻を富士山のように積み上げていきます。
半日ぐらい、じっくりと時間をかけて真っ黒な籾殻燻炭を作ります。
この日は、緩やかに風が吹いていたため、思ったよりも燻炭を早く作ることができました。
チョットでも風が強いと籾殻が飛び散ってしまうので、できるだけ無風に近い日を選んで燻炭作りをしています。

燻炭を作りながら、コンバインの洗車。そして、納屋の整理整頓とランチタイムも休憩も無しに作業を続けて終了したのが夜7時。 さすがに疲労困憊。

手伝ってくれた奥さんもさすがに夕食づくりは大変そうだったので、ホコリまみれのまま、着替えを抱えて家族とスーパー銭湯に直行。その後、お寿司屋さんで夕食となりました。

この日の生ビール。うまかったな~。
この一瞬があるから、農作業をがんばれている自分。
もう少しだけ、整理整頓が残っていますが、今週あたり時間をつくりながら行うとしますか。。。

2012年9月28日金曜日

そして農作業も秋の作業へ・・・

疲労気味の身体に鞭打って過ごしている感じの今日この頃。
私の農作業は、片付けと畑、そして来月あたりからは、来年に向けての土作り作業と移っていくのどぇ~す。


ご覧のように籾摺り後に出た籾殻は、どっさりと積み上がったままなのですが、今週中に田んぼへ播くことと、燻炭づくりを完了の予定です。まるまる一日作業になるだろうな。
特に燻炭づくりは、火を使うので目を離すことができないのです。
しかし燻炭は、畑や来年の稲の苗作りにも使用するので、欠かすことができません。
今シーズンもがんばらねば・・・。

さて。稲刈り期間に平行して作業していた畑には、母が少しずつ野菜の苗を植え始めました。

今年も秋冬野菜が、我が家の食卓を彩ることを今から楽しみにしています。
ところが、畑の畝にどっさりと入れた堆肥を求めて侵入者が・・・。

雑草を抑える黒いビニールフィルム(マルチと呼んでます)を破って、畝の中に侵入している後が。
たぶん、野ネズミではないかと思うのですが、モグラの可能性もあるため、捕獲機を仕掛けました。


マルチをばっさりと大きく破って潜り込んだようです。 その他にも2箇所ほど小さく破られているところがありました。 大きく破ったヶ所を見ると、畝の中へつながる穴がポッカリ。
とりあえずその穴にモグラ捕獲機を仕掛けてみました。 捕まるかどうか・・・。

このように農業は栽培作業ばかりではなく、天候を気にしなくてはいけないですし、土作りに害虫駆除や雑草処理など、いろんな仕事があります。
毎年同じ状況になることは、まずありません。 これが大変なのですが、創意工夫を生み出すことの楽しさでもあります。

街の方でお住まいの方も、庭の片隅でキッチンガーデンを作ってみたり、ベランダなどでプランター畑を楽しんで土と水と植物の命にふれてみてはいかがでしょう。 手間暇もかかることはありますが、楽しいものですよ。



2012年9月24日月曜日

身体が悲鳴を上げる屋内作業

ようやくブログに手を付けることができるようになった週明け・・・。
今だに週末の農作業の影響で、体のあちこちが筋肉痛。 タイプする指先も変な感覚の状態です。

さて、稲の刈り取りがすべて終わると、外仕事から屋内の農作業に移っていきます。
乾燥が終了した籾は、納屋2階の大型タンクに集め、1階に設置したこの籾摺り機で籾殻を取って玄米にしていきます。 この機械。作業をすると、とてもうるさい・・・。
一緒に作業している目の前の家族と話をする時も、大声を出さないと会話にならないくらいです。
最新の機械は静かなんだろうか?


籾すり作業を始めると、今年収穫したお米は、専用の米袋にドンドン詰め込まれていきます。
一袋は30㎏。 これを200袋以上袋詰めしては、積み上げ、並べていくんですけれど、この作業が、とにかくきつい。 作業が終わると身体の至る所が悲鳴を上げます。
もチョット楽に作業ができるように工夫しなくては。。。


しか~し。身体は辛いのですが、収穫したお米を見ると嬉しくなってきます。
やっぱり農家なんだなーって、思いながら毎年作業をしているんですけどね。

特に今年のお米に対する思い入れは、いつもの年よりも強いんです。
なぜなら、除草剤を全く使用していないから。 そして、除草機を自前で作って作業をしたり、延べ20回も田んぼに入り、手作業で除草をしたりと、安心安全な米作りに努力したためです。
つやっつやな玄米を見ると自然と顔がにやけてしまう私。 他人が見たら変なおじさんかも・・・。

努力の甲斐あって、夏から秋の収穫まで熱波に襲われましたが、米の質も上々です。
ホッとしました。


籾摺り作業は、延べ4日間かかりました。 そして、外には大量の籾殻がうづ高く山となります。
籾殻は、トラクターの後ろに大きな運搬用の袋を付けて田んぼに運び、籾殻をまき散らしていきます。籾殻は、土作りのために再利用。 いくらかの量は袋詰めして畑に利用するために保管したり、後日、籾殻燻炭を作ったりします。


そして、一通りの農作業が終われば、フル稼働してくれた各農機具の後片付けが待っています。
コンバイン、乾燥機、籾摺り機などなど。 時間を見つけては清掃、整備です。
これがまた、ホコリまみれの作業なので鼻炎持ちの私としては辛い仕事の一つ。

この清掃、整備を完璧にしておかないと、翌年しっぺ返しが待っているので愛情を持って行いたいと思います。 頑張ったね、コンバインちゃん! お疲れ様でした。来年も頑張ろうね。

2012年9月19日水曜日

稲刈り作業、完了~。

さてさて。 稲刈り作業が終わると、次は屋内の作業へと移ります。
屋内と言っても、農作業の納屋で、今度はホコリっぽい仕事です。 どちらかと言えば、鼻炎持ちの私としては、これからの作業の方が、チョットばかし辛いかも・・・。

軽トラに付けた運搬機から、今度は納屋にある大型の乾燥機へ籾を移します。
高さ3メートル強はあるでしようか、この乾燥機の中に、コシヒカリの籾を順次入れていくのですが、
ここからがホコリとの戦い。
運搬作業が終わって鼻をかむと、どれだけスッキリすることか。
マスクを付けてもかなりホコリを吸い込んでいます。 喉もイガイガになりますしね。

息子の手伝いもあって、今年の刈り取りも無事終了。 連休中に一度、通り雨に見舞われましたが、近年の中では、一番順調に刈り取り作業がすすんだ年だったと思います。

全国的に見ると、大雨や台風などの被害も出でいる地域があり、農業をおこなう者としては、心配もしていますが、私たちの地域では、天候に恵まれたことに心より感謝するシーズンでした。

乾燥機に籾入れが完了すれば、続いてバーナーに火を入れての乾燥作業。
昔、乾燥機のない頃は、天日干しをしていたことを思い出します。

しかし、近ごろ少量だけだと思いますが、天日干しをする農家さんも見受けられます。
私もわかっているんですよね。 天日干しのお米がどれだけ美味しいかというここ。。。

ただ、あまりにも手間がかかるため、趣味的に行うにしても現状ではムリがあってできません。
いつか、チャレンジしてみたいものです。

さて。乾燥作業は、約12時間程度かかります。 最新の乾燥機だともっと早いのでしょうが、我が家の乾燥機は、年代物なのでしかたありません。
それでも、しっかりと乾燥仕上げはできるので納得して作業を行っています。


乾燥が終わると、次は籾すり作業です・・・。

天気良好、豊作感謝!

天気が良い日の稲刈り作業は、農家にとって嬉しいひとときです。
コンバインのうなりを上げるエンジン音も、ここち良く聞こえて、気分上々。


春から大切に育ててきた、コシヒカリを快調に刈り上げていきます。

この刈り上げ作業ですが、朝が早くて露が残っていたりすると、稲がぬれていてコンバインの詰まりを発生させたりするので、故障の原因に・・・。 
そのため、いくら天気が良くても稲の乾きを確認してからでないと、作業効率が下がります。

慌てる乞食はもらいが少ない。 ピッタリの諺です。









コンバインを操縦しているのは、、、 実は、私ではありません。
今年の夏まで、甲子園を目指していた高校球児だった息子です。 中学生時代から時々コンバインを操縦して、農作業を手伝ってくれています。
近年は、野球の練習のために、手伝いもできませんでしたが、高校球児の夏も終わり、久しぶりのコンバイン操縦をかって出てくれました。 久しぶりのために、はじめはゆっくりとしたスピードでしたが、勘が戻ってしまえば、一人前に刈り取り作業をこなしていました。


コンバインが大きな音を立てて稲を刈り取っていると、バッタやカエルが驚いて跳び出してきます。
彼らにとっては、安眠妨害の何ものでもないですね。 美味しく実ったコシヒカリ。 今年は酷暑でしたが、水管理を徹底したおかげで豊作です。

コンバインで刈り取った稲は、脱穀して籾(もみ)と藁(わら)に区別されます。 藁は、コンバインで細かくしてから田んぼに戻して土作りに役立てます。 お米となる籾は、コンバインのタンクに一杯になった時点で軽トラックに取り付けた運搬機に移して乾燥機へと運びます。

稲刈り作業が終了する毎に、周辺の田んぼが寂しい風景になりますが、雨を気にする作業が無くなるので、農家としてはホッとする時間なのです。

続いての作業は、次で・・・。

ついに稲の刈り取り作業開始

久しぶりのブログ更新。 
稲刈り作業の準備やら、経営者としての仕事にも追われてしまい、ゆっくりとパソコンに向かうことができない日々を過ごしておりました。
気づけば、稲の刈り取りも終わり、乾燥、籾すり作業にも突入。
時間の経つのは早い・・・。

そんなわけで。

連休を中心にした農作業をまとめて行きたいと思います。
14日の早朝。
目覚めて外に出ると日の出が・・・。 とても爽やかな空気がここち良い一日の始まりで、天気予報を確認したら好天がつづくとの予報。 こいつはさい先が良いと気分良く農作業準備に取りかかったのでした。

特に稲の刈り取り作業で活躍するのが、コンバイン。
事前点検はしたものの、再度、注油をしたり、駆動ベルトをチェックしてトラブルの無いように使用前の再チェック。

朝ご飯を食べたら、稲の露が落ちたことを確認していざ稲刈り作業に出発です。
一面に広がる稲穂。一枚の田んぼを3時間程度で刈り上げていきます。
稲の成長具合や田んぼの土の状況によって、コンバインを微調整しながら運転しないと、せっかく刈り取った稲を取りこぼしたり、コンバインがぬかるんだ所でスムーズに作業できなかったりします。こればかりは、経験がものを言います。田んぼの特徴を理解しながら、作業ロスの無いようにコンバインを操縦してました。

刈り取りの模様は、お次で・・・。



2012年9月10日月曜日

日曜の農作業

一夜明けて、日曜の朝。 昨日の疲れが残っているものの、今度は、自家用に栽培している家庭菜園の準備。 今年は、茄子・ピーマン・トマト・スイカ・豆類に葉物など、夏野菜が豊作の年でした。 これから、秋冬に向けた野菜作りに取りかかるため、土作り取りかかりました。

最初は、トラクターを使っての荒起こし作業を行い、土壌のpH調整と消毒をかねて苦土石灰をまんべんなく播きます。 白いのが苦土石灰です。
苦土石灰を播いたら、もう一度トラクターで土を耕していきます。 
その後には、発酵鶏糞15㎏を5袋分畑にまいて、もう一度土を起こします。
我が家の畑には、この発酵鶏糞を有機肥料として使用してます。野菜の甘味と旨味が強くなるんです。キュウリは、井戸水でつめたく冷やして丸ごと食べるんですが、やめられない美味しさです。以前は、化学肥料をメイン使用していたのですが、ここ数年、有機栽培に変えてから味の違いが驚くほど変わるので、特にこの発酵鶏糞を使ってます。
トラクターでの土起こし作業を終えた後は、小型の家庭菜園用耕耘機で畝縦作業をします。 毎年秋は、大根をはじめとする根菜を栽培するため、少々高めの畝を作ります。畝は4本作ったのですが、仕上げは、鍬やレーキを使っての手作業。
炎天下の日中に作業をしたものですから、熱中症にならないか自分の体を心配しながらの作業でした。 無事に畝縦作業を完了して、後は2,3日土を寝かせます。

これから暇を見つけては、元肥を入れたりしながら野菜の種や苗を植える作業を行います。

畑も豊作になりますように。

夕方に向けては、コンバインの最終整備や乾燥機のテスト運転などを行い、週末はすべて農作業で時間を使い果たしたのでした。 これから毎日、なにかしら秋の農作業が続きます。

我が体力が最後まで持つだろうか? ちょこっと心配。

週末 のら道楽もんの追い込み作業

稲の刈り取り前。最後の週末になるかな?  のら道楽もんとしては、やらなくてはいけないことを週末で追い込み作業。

まずは、土曜の午後から田んぼに入ってヒエ取り作業。除草しても後から後から出てきますが、これが最後になる予定です。終了したのが夕方6時頃。今では、日が落ちるのも早くて、終わった時には、薄暗くななってしまいました。 一輪車に2杯分ほどのヒエを除草したら足腰はクタクタ。汗はダクダク。 
除草作業を終えたら、今度はコンバインの籾を受け取るバスケットを軽トラにセット。
通常は、分解して収納してあるので、毎回、軽トラの上で組み上げます。 何だかんだで1時間はかかる作業です。 
このバスケットにコンバインから刈り取った後の籾を受け取り、その後に乾燥機へ移します。

土曜日午後からの作業は、これにて終了~っ。
この後、お風呂に入ってから、冷えたビールをクィーっと・・・。 これが至福の時間です。

稲の刈り取りまで、あと一週間ぐらいかな。 大雨など降りませんように。

2012年9月7日金曜日

早朝花火大会! じゃねーよ。 (゙ `-´)/

残暑はありますが、もうすぐ夏も終わり・・・。
夏の思い出に花火大会~っ。 なんて訳じゃありません。
この花火は、田んぼで美味しそうに実りを向かえた稲を食べにやってくる、スズメの大群を追い払うためのもの。 早朝と夕方に群れをなしてやって来ます。 その数ざっと200羽ぐらいでしょうか。

手をたたいたり、ドラム缶をたたいて音を出すくらいでは、平気な顔して稲穂をついばんでます。
そこで活躍するのがロケット花火や爆竹です。 さすがに ピーーーーッ と大きな音を立ててロケット花火が群れの中に迫ってきたり、20連発の爆音が鳴り響くと、このあたりは危険と感じるのか、3,4日間ほど群れは現れません。 1週間ぐらいするとピーチク、パーチクと戻ってくる事がありますが、その時にはあらためてロケット花火を発射します。 お米の収穫前になると、これもまた毎年の恒例行事です。

確かに黄金色に広がる稲を見れば、彼らにとっては極上のステーキが大地一面に広がっているのと同じ。 時間無制限の食べ放題ですわ。 スズメ諸君のディナーを台無しにするようで申し訳ないけれど、こちらも大切に育てたお米をただ食いされるわけにはいきません。 朝夕と花火に点火するまでです。

彼らが食べた分だけ料金を払っていってくれるなら、話は別ですが・・・。

2012年9月4日火曜日

神様、仏様。八百万の神々にお願いです。

私たちの地区の田んぼには、基準田という田んぼが指定され、稲刈りをする時期を地元JAが予測日を記入したカードを設置していきます。
この基準田を参考に、その他の田んぼの稲を観察しながら刈り取り作業日を決定していきます。

周辺の田んぼでは、早い場所で9月9日。 その他では9月13日のカードが立てられていました。
今週末に刈り取りか? と思っていましたが、我が家では来週となりそうです。

さぁ。いよいよ愛情込めて育てたコシヒカリの収穫時期が近くなってきました。
美味しいお米が収穫できるよう、神様、仏様。八百万の神々にお願いです。




あとは天気に恵まれるだけさ。

シーズン最終決戦。 雑草との戦いファイナル!

快晴の土曜日。 畦草除草のため、稲刈り前に最終決戦に挑みました。 気温はこの日も30℃オーバー。 熱中症にならないようにクーラーボックスに飲み物を用意してスタートです。
使用している草刈り機は、背中にランドセルを担ぐようなスタイルの草刈り機で、パワーがあります。 5年ほど使用していますが、まだまだ現役で働いてくれています。

昼食を食べてから、一気に草刈り作業開始。 田んぼ周辺の畦部分に群生する雑草を刈り取ります。 この雑草が伸びると稲刈りの際、コンバインに巻き込んでくるので故障の原因になったりするものですから、毎シーズンの恒例作業です。

作業をしていると汗が滝のように噴き出して、あっという間に作業着はベッタベタ。作業着のままプールに飛び込んだような状態に・・・。 一枚の田んぼの畦草刈りを終えては、草刈り機の燃料補給と自分に水分補給。 これ繰り返しです。

畦草刈りを終えると、こんな感じになります。 キレイさっぱりです。
まわりの農家は、高齢化が進んでいるため、草刈り機の使用を断念して、除草剤使用をする方が多くなっている現状。 農薬をできる限り使用しないお米作りを目指しているので、体の続く限りがんばっていきたいと思っています。

今シーズン最後の雑草との最終決戦は、5時間半の戦いでした。 お風呂に入る時に体重を量ったら、驚きの3㎏減。 かなりハードなダイエットとなりました。
以前に流行したブートキャンプより効果があったな。 

ありゃりゃ。。。 今年もか。

先日から続く夕方のゲリラ雷雨。 毎年のことですが、一枚の田んぼで取水口付近に倒伏が発生。
どうも、この田んぼの取水口付近は、土が肥えているらしいのです。 倒伏した稲はコンバインで刈り取りしずらくて、作業時間にロスが発生してしまいます。

刈り取りが終了したら、来年に向けての土作り肥料散布は、この部分を外して散布しようっと。

2012年9月1日土曜日

コンバイン整備

稲刈りの主役と言えば、もちろんコンバイン。 今年も活躍してもらうために時間を作って整備を始めました。 これが我が家のコンバインです。 長男は幼い頃に戦車、戦車と言ってたなー。

このコンバインもやがて20年近くのロートルになっていますが、毎年、きちんと整備をしているためか、まだまだしっかりと仕事をしてくれます。 ところが! コンバインの命、刈り刃の一枚が欠けていることを発見。 すぐさま刈り刃を取り外して、メーカーへ持ち込み、刈り刃を修理してもらいました。 刈り刃が欠けていると、稲の刈り残しを起こしてしまいます。
これが刈り刃を外した状態。 刃がないと何だかマヌケです。 頑固じいちゃんが総入れ歯を外した時みたい。
メーカーから刈り刃の修理が完了したとの連絡を受けて、修理品を受け取りに行き、早速取り付け。最初に、潤滑油を塗って刃の滑りをよくしてから装着。 これで今年も刈り取りをしっかりと行えるはず。 後は作業日が近づいたら潤滑油やグリースアップ作業を行い、準備が完了となります。
今シーズンも作業中に故障が出ませんように・・・。